この企画は、頑健で美しく、水や薬品に強いという優れた長所を持つ「石」を、生活の中に取り入れることをテーマに取り組まれます。
とかく敬遠されがちな「重さ」という要素さえ利点に変えた様々なデザインを提案します。
日本には石積み壁や石灯籠、手水鉢など固有の石文化があります。生活用品としても漬け物石や石臼などが見受けられますが、それらは現代の生活様式とは縁遠いものになりつつあります。人間の生活サイクルを遙かに越えた半永久的な存在である「石」を、人々の生活の中により自然にとけ込ませたい。そんな思いが今までにない新しい形を生みました。
国産石の中でも特異な美しさで人気の「万成石(まんなりいし)」を主な素材として選びました。明治神宮外苑絵画館や石原裕次郎氏の墓石に使用されていることで有名で、特に建築素材としては幻と言われるほどに人気の石です。世界的彫刻家イサム・ノグチ氏もその魅力に惚れ込み、数多くの作品を作り出しました。
ほんのりとピンク色を呈し、和洋共にマッチする「桜御影」と呼ばれる万成石を新しい発想で展覧いたします。